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2nd EP『txt』CASSETTE


TRACKLIST:

SIDE A

1. Two or Three Things I Know About Her

2. Goodbye My Lady Stardust!

3. Ceremony

4. ExperimentⅠ


SIDE B

1. SUPER SAD SONG

2. ABSD

3. Goodbye My Lady Stardust! (Shin Sakiura Remix)

4. Honey / Sucker for you! for TOKYO ACOUSTIC SESSION

5. Esoramoyou for TOKYO ACOUSTIC SESSION


発売日: 2020年8月7日(金)
価格: 1,600円(税別)
品番 : MEDR-003
発売元 : MEDIUMRARE(購入はこちらから)
Art designed by MOUNT STEW

2nd EP『txt』


1. 彼女について私が知っている二、三の事柄

2. さよならレディ・スターダスト

3. ABSD

4. さよならレディ・スターダスト (Shin Sakiura Remix)

5. 式日 - 実験I

6. SUPER SAD SONG


発売日: 2020年3月27日(金)
価格: 1,500円(税別)
品番 : MEDR-002
発売元 : MEDIUMRARE
Art designed by
MOUNT STEW

Web designed by
いとう(ctlxy)

Biography

Member

len (Vo.) / さかきばらみな (Vo. Key.)
サポートメンバー:スティーブン・ビチャルバーグ (Ba.) / Phil Kenta(Gt.)

Biography

len、さかきばらみなの二人組。2017年より現在のサポートメンバーを交えた編成で活動開始。
2018年8月、自主制作のカセットテープ『ZOMBIE CASSETTE』をリリース。
2019年10月、初の公式作品となる1st e.p.「img」(イメージ)を発表し、2020年春、早くも2nd e.p.「txt」(テキスト)をリリース。

Video

self liner notes

映画は嘘だ。いや、映画だけではない。小説、ドラマ、漫画や演劇、そして音楽。すべての創作は嘘である。どんなに誠実なドキュメンタリーであっても、そこに編集する者がいる以上は恣意的なテクスト、つまり虚構になる。しかし、時にそれらは「本当」を映すことがある。時に見る者の心に影を落とし、忘れていたはずの記憶を想起させ、震えるほどの怒りを抱かせる。嘘の中に本当がある。だから美しい。

創作の根源はイメージ(空想)である。それが実体化するとき、イメージはテクストになる。佐々木中は著書『切りとれ、あの祈る手を』に於いて、ルジャンドルの指摘を我々に示した。

「テクストは文書であることを必要としない」

ダンス、祈り、すべてがテクストであり、テクストを「読んでしまった」者たちは、また新たなテクストを生み出す。
擬人化された我々の、拙い空想はついに実体化し、テクストへと進化を遂げた。

これは、今を生きる若き表現者たちへ、ジオラマラジオからのアンサーである。


彼女について私が知っている 2、3 の事柄

ジャン・リュック = ゴダールは 29 才で初の長編映画『勝手にしやがれ』を監督した。1959 年のことである。この曲の中で私は私自身の 精神をジャン・リュック = ゴダールと同一化することに成功した。時間のこと、消費のこと、あるいは恋について、頭の中のイメージを ただ描写している。冒頭から鳴り続けるのは len 印のハンマービートピアノ。そして唸るサブベースの上で、踊るように動くエレクトリック ベースが美しい。私はこの曲の中で、エレクトリックベースを「低音を担うための楽器」という概念から解放させてあげたかったのだ。

さよならレディ・スターダスト

自分の理解出来ない芸術に出会ったとき、「難解」という言葉を使ったことはないだろうか。いや、「難解」であろう。目に映る全ては 「難解」だ。たとえば宇宙のこと、神のこと、恋人のこと、それは簡単にはわからない。
だから考える。それらがこの世界に産み落とされた理由、その理由があるのかさえも。では、「難解」ではない芸術などあるのだろうか。 この曲は「難解」という言葉についての考察。そしてアンチテーゼだ。芸術を理解出来ないのは当たり前なのである。 理解出来てしまう方がおかしい。あるいは理解した気になることさえも。

ABSD

創作において、純粋であることは至極困難なことである。時間を掛ければ掛けるほど、嘘に嘘を重ねて、想像の城を作り上げる。 それはこれまでの我々の創作においても同じであった。時間の許す限り絵の具を塗り足して、元の色がわからなくなったとしても、 まだ誰も見たことのない色を作ろうとさえしていただろう。この曲の主題は一つだけ。純粋であること。音の数だけではなく、 余分な雑念を極限まで排すことを心掛けた。我々にとっての大きな一歩である。

さよなら、レディ・スターダスト (shin sakiura remix)

最高のリミックス😊

式日 - 実験

今作『txt』は 6 曲入り EP だが、7 曲収録されている。我々は既存のポップスの概念を拡張させる為に創作を続けているが、これは EP の 概念を拡張させる試みでもある。多くの音楽配信サービスの規定で、EP は「6 曲未満」そして「30 分未満」という条件のいずれも 満たしている必要がある。どちらかでも満たさない場合は、アルバムとして配信される。誰が決めたのだろうか。
Apple だろうか。Apple に勝手に作品の形式をカテゴライズされて良いのだろうか。今作『txt』の制作にあたり、7 曲且つ EP としての 配信が最も美しいと考えた。そこで、1 つのトラックに 2 曲収録してみたところ、どうやら問題ないようであった。
「6 曲未満」という条件の拡張に成功したジオラマラジオは、次は「30 分未満」の条件を拡張できないか、現在思案しているところである。

SUPER SAD SONG

SMAP は『たいせつ』の中で、「真実は人の住む街角にある」と歌った。この曲もまたそういった歌である。 真実は街角にある、私もそう考える。人生は悲しい出来事の連続だ。それでも新たな命が生まれる。創作家たちは新たな作品を作る。 今までこの世界に無かったものが産み落とされることは、なんと歓びに溢れていて美しいことだろう。
「2020 年代の詩人たち」とは、言葉のみに関わらず、現代を共に生きる創作家 (=革命家 ) たち全てのこと。 溢れんばかりの敬意と愛と、少しの挑戦を込めた。そして、1:55 からの 1 小節で聞こえる音。それが真実だ。

Live info

PUNCH!(配信)

日時:2020年6月16日(火) 配信開始 20:00 
出演:ジオラマラジオ and more…
料金:Free(+投げ銭)
場所:下北沢BASEMENTBAR
配信:Check